社会人になると学生時代以上に敬語をマナーとして身に付けていることが要求されます。
社内だけではなく、それ以上に取引先との会話ややりとりでしっかりとした正しい敬意を表す言葉を使いこなすことが重要になります。
学生気分でいるような新人が入ってきた場合、間違った言葉を社内で使っていたら、外部の人間と接触するようになる前にきちんと直しておいてあげるのが先輩としての努めです。
ではどんな言葉が間違った敬語なのでしょうか。
まず体育会系で入ってきた新人にありがちなのが語尾に「っす」と付ける言葉遣いです。
「~です」を若者風に言った言い回しなのですが、本人は敬意を表しているつもりでも相手に伝わらなければ意味はありません。
むしろ逆効果で不快に感じる人もいるでしょう。
先輩や年齢が上の人と会話する時はきちんと「○○です」と丁寧に言うようにアドバイスをしてあげましょう。
また、よくあるのが電話などの応対で「○○さんに代わります」など社内の人間にさんづけをしてしまうことです。
これも本人的にはしっかりと敬意を表しているつもりなのですが、外部の人間に身内の人間を紹介する時は身内に丁寧な言葉づかいをするのはふさわしくありません。
この場合は呼び捨てにするようにと指導しましょう。
さらに謙譲と尊敬の使い分けができない新人も多くいます。
相手の行動に「伺ってください」と謙譲語を使ったり自分の行動に「おっしゃった」など尊敬語を使うのはNGです。
尊敬、謙譲、丁寧と覚えなければいけませんが、そこは社会人に必須の一般常識と捉えて、まず自分からしっかりと使い分けられるようにして、後輩にも指導できるようにしましょう。